お知らせ
2022.02.01
P-MAXキャンペーンが熱い! かも、の話
2021年11月より、Google広告のほぼすべてのアカウントで、P-MAX(パフォーマンス最大化)キャンペーンが利用できるようになりました。
P-MAXキャンペーンとは、かんたんにいうとGoogle広告のあらゆる広告枠に表示でき、かつ自動的に成果を最大化するように調整してくれる広告です。
自動最適化広告はこれまでにもありました。
動的検索広告、スマートディスプレイ広告、スマートショッピング広告、動画アクションキャンペーンなど、どれもコンバージョン最適化のために配信先や入札単価などを自動調整してくれるメニューでした。
P-MAXキャンペーンはそれらを統合し、Google検索結果、Googleディスプレイネットワーク、YouTube、Google Discover、Gmail、GoogleマップなどGoogleが保有するあらゆる広告面に自動的に配信が可能となります。
検索結果の成果が良ければ検索結果面に、YouTubeの成果が良ければYouTube面に多く広告配信されることになります。
実際に配信してみた ケース1) 会員登録型サイト
11月から配信開始。コンバージョンはついたものの、CPAは2,740円。他のキャンペーンがCPA2,000円を切っていたので、一時停止。
しかし12月後半に再開したところ、11月後半の数字が嘘のようにコンバージョンがとれ、CPAはなんと500円台に。
その後もCPAは徐々に下がり続け、1月下旬は400円を切るほどに(予算の都合で配信を少し抑えていますが)。
実際に配信してみた ケース2) ECサイト
12月から配信開始。こちらもCPA2,110円と他のキャンペーンより若干高めだったので一時停止。
しかし1月から再開すると、やはりCPAが下がり、1月はCPA1,750円と好成績。
P-MAXがうまくいくための条件
上記はうまくいった例ですが、すべてのアカウントで好結果だったわけではありません。
成果を上げるには、以下の条件が満たされている必要がありそうです。
- ある程度のコンバージョン数があって機械学習しやすい。
- はじめは成果が悪くても、時間をかけることで少しずつ改善していく。
- 一度止めて再開すると良くなることがある(停止中も学習している?)
- 配信先やデバイスなどを自由にできる
「直接の来店や電話でのコンバージョンが多く、コンバージョンの計測が正確にできない」
「短期間で成果を出さないといけない」
「決裁者の意向でPCへの配信、検索広告への配信を強くしたい」
といった場合は、P-MAXキャンペーンで成果を出すのはむずかしいかもしれません。
P-MAXのデメリット
また、仕様上以下のようなデメリットもあります。
- キーワードやプレースメントを指定できない(望まないキーワードや配信面に広告表示される可能性がある)
- 配信先・デバイス・年齢などでのをコントロールできない
- 成果が悪くなったときなどに、打てる手がほとんどない
- いたずら登録などが増えた場合、誤った学習をしてしまう可能性がある
ひとつのキャンペーンで様々な形態の広告を配信できるため、設定が楽で、成果が上がることも多いP-MAXキャンペーンですが、
「コントロールしにくい」というデメリットもあります。
今のところは、P-MAXキャンペーンだけに頼るよりも、複数のキャンペーンのうちのひとつとして使うのがいいかもしれませんね。
P-MAXキャンペーンについてのご相談はレッツアイまで。
設定代行もおこなっているのでご相談ください。