マーケティング総合
2024.07.30
Googleがcookie廃止を撤回!?
再三にわたりサードパーティCookie廃止を延期してきたGoogleが、
米国時間の7月22日、ウェブブラウザChromeでのサードパーティCookie廃止を撤回すると発表し、
日本国内でも大きな話題となっている。
一言でいえば『サードパーティCookie廃止を撤回する』ということなのだが、
完全に廃止するのではなく、ユーザーが自らの選択でプライバシー設定を管理できる新たなエクスペリエンスをChromeに導入するということらしい。
新たなエクスペリエンスとは…
広告事業者の方や広告代理店の方はおそらく聞いたことがある『Privacy Sandbox(プライバシーサンドボックス)』
ユーザーのオンラインでのプライバシーを保護しながら、
デジタル ビジネスの成功につながるツールを企業や開発者に提供することを目的としています。
クロスサイトやクロスアプリの追跡を制限しながら、オンラインのコンテンツやサービスをすべてのユーザーが無料で利用し続けられるようにします。
オンラインでのプライバシーを保護するために、現在も開発中のエクスペリエンスです。
同社は、2024年第1四半期に実施した、プライバシーサンドボックスとサードパーティCookieとのパフォーマンスの比較実験の結果も公表した。
サードパーティCookieを削除すると、広告収益は減少するが、プライバシーサンドボックスを使用することで、収益の減少は緩和されることを示している。
これらの実験結果は方向性を示すものではありますが、2019 年の調査以来の大きな進歩を浮き彫りにしています。
2019 年の調査以来の大きな進歩とは
2019年の調査では、上位 500 の Ad Manager パブリッシャーのトラフィックの一部からサードパーティ Cookie を削除した結果、
収益が平均 52% も減少したことがわかりました。
より多くのパブリッシャー、広告主、広告技術パートナーがプライバシー サンドボックス API やその他のプライバシー重視のソリューションを採用し、
その使用を最適化し続けるにつれて、パフォーマンスは時間とともに向上し続けると予想されます。
Googleは、英国の競争・市場庁と協議しながらプライバシー サンドボックスとの統合を継続的に改善し、API に関するフィードバックを共有していきます。
また、パートナーが永続的な広告収益化を推進できるよう、プライバシー保護ソリューション スイートの構築と最適化にも投資を続けますと宣言しています。
今後の進歩にも目が離せません。