マーケティング総合

2024.10.18

◎【2024年9月】運用型広告アップデートのまとめ

各媒体がアップデートを行っています。
ここでちょっと、9月のアップデートについて振り返ってみましょう!

 

目次

≪9月の各媒体アップデート≫

Yahoo!広告のアップデート

【検索広告】異なる期間のパフォーマンスを比較できる機能が追加

広告運用者
広告運用者
異なる期間の比較がより簡単に!

これまでは、キャンペーンのパフォーマンスを確認する際、
前後の期間でレポートを個別に確認・ダウンロードし、手作業で差分を計算する必要がありました。

今回のアップデートで、広告管理画面から簡単に数値を比較できるようになり、分析しやすくなりました。
ただし、比較表示中はデバイスや年齢別などの分割した表示の利用ができないので、ご注意ください。

対象:すべてのアカウント
公式ヘルプ:【検索広告】異なる期間のパフォーマンスデータを比較する機能について
実施日:2024年9月11日(水)

 

【検索広告】A/Bテスト機能の提供開始

広告運用者
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広告のパフォーマンスを比較するA/Bテストの提供が開始

A/Bテストは広告を均等に配信して比較できる機能で、同じ条件下でのパフォーマンス比較が可能になります。
精度の高い広告効果の検証ができるため、広告のパフォーマンス向上が期待されます。
使用方法としては、既存のキャンペーンを基に比較用キャンペーンを作成し、タイトルや説明文、入札戦略などを変更してテストします。

対象:すべてのアカウント
公式ヘルプ:【検索広告】A/Bテスト機能の提供について
実施日:2024年秋ごろ

 

【検索広告】入札戦略の最適化に使用するコンバージョンを選択する機能の提供開始

広告運用者
広告運用者
キャンペーンごとに、入札戦略の最適化に使うコンバージョンを選択できるようになります

広告アカウントには、複数の目標(例:会員登録、SNS登録、購入)が設定されることがあります。

この場合、キャンペーンの目的に応じて最適化の対象を選べるようになり、個別の目標に合わせた柔軟な対応が可能になります。
 

この発表では、「コンバージョンの発生元」と「コンバージョングループ」の機能が導入されます。

  • コンバージョンの発生元:コンバージョンが発生した場所を「ウェブサイト」「アプリ」「電話」に分類する項目です(システムが自動分類)。

 

  • コンバージョングループ:キャンペーンの目標に応じて、関連するコンバージョンをまとめて管理する機能です。

キャンペーン作成時に「コンバージョンの発生元」(例:ウェブ、アプリ、電話)や「コンバージョン計測の目的」を選択し、最適化対象を設定できます。

複数の目標を持つキャンペーンに柔軟に対応可能ですが、選んだコンバージョンが少ない場合、入札戦略への影響も考慮する必要があります。

対象:すべてのアカウント
公式ヘルプ:【検索広告】入札戦略の最適化に使用するコンバージョンを選択する機能の提供について
実施日:2024年10月23日(水)

 

【検索広告(ショッピング)】長期間の更新のない商品フィードの削除規定を導入

広告運用者
広告運用者
新規定が導入されました

新しい規定により、90日以上「全件更新」が行われていない商品フィードは削除されることになりました。ただし、すぐに削除されるわけではなく、全件更新が60日間行われなかった時点で、登録されたメールアドレスに通知が送信されます。それでも更新がない場合、フィードは削除されます。

重要な点として、差分更新を行っていたとしても、90日以上全件更新を行っていない商品フィードは削除の対象となるため、定期的に全件更新をスケジュールに組み込むことをお勧めします。

対象:検索広告(ショッピング)アカウントを利用できる広告主 ※一部の広告主のみ利用可能
公式ヘルプ:【検索広告(ショッピング)】長期間全件更新のない商品フィードの削除について – LINEヤフー for Business
実施日:2024年9月3日(水)

 

【ディスプレイ広告】画像・動画の入稿仕様、ファイルサイズ引き上げなど変更に

広告運用者
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緩和されたので、より入稿しやすくなります

画像

  • ファイルサイズ:(変更前)3MB → (変更後)10MB
  • グレースケール画像の入稿可能に
  • 透過処理された画像の入稿に対応。透過画像を入稿した場合、システムで透過部分が白塗りされます。
  • 画像のExif回転情報に対応:回転情報が設定されている画像を広告に使用した場合、設定された方向に回転した状態で広告が掲載されます。

動画

  • ファイルサイズ:(変更前)200MB → (変更後)1GB

画像・動画ともに制限が緩和されました。

対象:全アカウント
公式ヘルプ:【ディスプレイ広告】画像・動画の入稿仕様変更について – LINEヤフー for Business
実施日:2024年9月17日(火)

 

Google広告の注目アップデート

拡張クリック単価は段階的に終了へ

広告運用者
広告運用者
拡張クリック単価は、今後 利用できなくなる

現在、拡張クリック単価を使用しているキャンペーンはそのまま利用できますが、2025年3月16日から25日までの間に自動的に「個別クリック単価」に移行されます。

Googleは、その前に次の入札戦略への移行を推奨しています:

  • 「コンバージョン数の最大化」または「目標コンバージョン単価」
  • 「コンバージョン値の最大化」または「目標広告費用対効果」
  • 「クリック数の最大化」または目標インプレッション数/「インプレッション単価(CPM)」
  • 「コンバージョン単価」(ディスプレイのみ)

この変更により、アカウントの自動入札の導入率が上がる可能性があります。実際、「個別クリック単価」が推奨されていない点からも、この動向がうかがえます。

なお、2024年10月以降、検索広告やディスプレイ広告の新規キャンペーンでは、拡張クリック単価を選択することができなくなっています。

対象:拡張クリック単価を使用しているすべてのアカウント
公式ヘルプ:拡張クリック単価(eCPC)について – Google広告 ヘルプ

 

動画アクションキャンペーンがデマンドジェネレーションキャンペーンに移行

広告運用者
広告運用者
自動的に移行されます

自動移行に向けて、手動で移行を行うためのツールが今後公開予定です。

移行に向けたスケジュールは以下の通りです:

  • 2024年9月:移行に関するアナウンス
  • 2025年初頭:動画アクションキャンペーンをデマンドジェネレーションキャンペーンに移行するためのツールが導入される
  • 2025年3月:広告管理画面で動画アクションキャンペーンの新規作成ができなくなる
  • 2025年4月以降:広告管理画面に残っている動画アクションキャンペーンは自動的にデマンドジェネレーションキャンペーンに移行される

動画アクションキャンペーンとデマンドジェネレーションキャンペーンには、配信面や使用できるクリエイティブなど異なる点が多くあります。
そのため、自動移行が行われる前に、デマンドジェネレーションキャンペーンの詳細を理解し、移行の準備を進めることをお勧めします。

対象:動画アクションキャンペーンを実施しているアカウント
公式ヘルプ:動画アクション キャンペーン

 

P-MAXでキャンペーン単位のキーワード除外設定や、コンバージョン指標が確認できるように

P-MAXでは、4つのアップデートが発表されました。

  • キャンペーンレベルで除外キーワードの設定ができるように
  • アセットのコンバージョン指標が確認できるように
  • インプレッションシェアレポート、アセットカバレッジレポートを導入
  • ブランドガイドラインが正式に公開
広告運用者
広告運用者
キャンペーン単位の除外キーワード設定ができるようになるんです

キャンペーンレベルで除外キーワードの設定ができるように

これまで、キャンペーン単位で除外設定を行うには、Googleに除外キーワードリストを申請する必要がありました。
また、ブランドリストを使用して除外する方法もありましたが、具体的にどの検索語句が除外されているのかが不明で、いずれも活用が難しいこともありました。

しかし、今回のアップデートにより、除外キーワードの設定が簡単になり、既存キャンペーンとの広告の出し分けがよりスムーズに行えるようになります。
運用者としては、嬉しい限りです。

なお、現在はβ版の提供であり、今後仕様が変更される可能性があります。正式な公開は2024年12月末を予定しています。

 

アセットのコンバージョン指標が確認できるように

いままでのアセット評価は「最良・良好・低・学習中」のステータスが確認できましたが、
数字でアセットの評価が確認できるように。すでに広告管理画面で指標を選択できます。

 

ブランドガイドラインが正式に公開

ブランドガイドラインは、ブランドのカラー、フォント、ビジネス名などの情報をあらかじめ設定できる機能です。この情報をもとに、クリエイティブが自動生成されるため、ブランドイメージを守りながらP-MAXキャンペーンの活用が可能になります。
これにより、広告のデザインやメッセージが一貫してブランドに沿ったものになるため、より効果的なマーケティング展開が期待できます。

なお、ブランドガイドラインは2024年10月以降に完全に一般公開される予定です。

対象:P-MAXを利用しているアカウント

Meta広告のアップデート

広告運用者
広告運用者
Meta広告では、広告の配信地域に関するアップデートがありました

ターゲット地域機能を拡張、市区町村や地域に関心のある利用者にも広告配信可能に

設定した市区町村や地域に関心を持つユーザーに対して、広告を配信できる機能が新たに提供されます。

広告作成時に「地域」を選択している場合、[広告に反応する可能性が高い人へのリーチを増やす]というオプションが表示され、これを選択すると、以下のようなユーザーもターゲットに含まれます:

  • 指定した地域を最近訪れた人
  • その地域に友人が住んでいる人
  • その地域に関連する語句を検索した人

この機能は、例えばターゲット地域への旅行を検討しているユーザーや、コンサートやスポーツイベントを検索している人に広告を届けたい場合に有効です。

現在、一部のアカウントで設定が可能で、今後利用できるアカウントが順次増える予定です。

対象:すべてのアカウント
公式ヘルプ:選択した市区町村または地域に関心がある人にリーチする方法

 

Instagramで「ティーンアカウント」が導入され、保護者による管理設定も可能に

広告運用者
広告運用者
ティーンエイジャーがより安全に利用できるようになります

「ティーンアカウント」が導入され、ペアレンタルコントロール(保護者による管理設定)が利用可能になりました。
この機能により、保護者はティーンエイジャーが使用するアカウントを監視し、利用時間の管理やコンテンツ制限などの設定ができるようになります。

ペアレンタルコントロールを通じて、保護者はティーンエイジャーがフォローしているアカウントややり取りしている相手を確認できるほか、不適切なコンテンツへのアクセスを制限するなど、安心してSNSを利用できる環境を提供できます。

この機能は、ティーンエイジャーのオンライン体験をより安全にするための重要なステップです。

  • ティーンアカウントの主な機能
    デフォルトで非公開アカウントに設定
    メッセージのやり取りはフォローしているユーザーに限定
    不適切なコンテンツ(喧嘩の動画や美容整形を促すコンテンツなど)が制限
  • ペアレンタルコントロールの機能
    子どもがチャットしている相手がわかる
    1日の合計の利用時間を設定可能
    子どもが興味関心を抱いているトピックも知ることが可能

このように、プラットフォームとして若年層への情報の見せ方に取り組む姿勢は、他プラットフォームにも少なからず影響があるかもしれません。
なお、日本では2025年1月から移行が始まる予定です。

対象:すべての16歳以下のアカウント
公式ヘルプ:Instagramにティーンアカウントを導入、10代利用者の安全な体験を実現するための仕組み

LINE広告のアップデート

 

LINE GAME公式アカウントに広告配信開始

広告運用者
広告運用者
トークルーム内のヘッダーに広告が表示されるようになりました

設定は、広告グループ設定の配信先で「LINE GAME公式アカウント」にチェックを入れると広告がLINE GAME公式アカウントに配信されます。
このオプションを活用することで、配信面を拡大したい場合に、LINEのゲームユーザーにリーチすることが可能です。

LINE GAME公式アカウントへの配信は、特にゲーム関連のコンテンツやユーザー層に適した広告展開を行いたい場合に効果的です。

対象:全アカウント
公式ヘルプ:【LINE広告】9/11~ LINE GAME公式アカウント広告配信開始
実施時期:2024/9/11〜 配信開始予定

Microsoft広告

 

P-MAX キャンペーンで検索テーマを使用した最適化の機能を公開

広告運用者
広告運用者
検索テーマは、キャンペーンの最適化のため、Bingで検索されるであろう広告主のビジネスに関連したキーワードやフレーズです。

P-MAXキャンペーンでは、ターゲティングのためにキーワードを直接設定することはありませんが、「検索テーマ」を追加することで、機械学習に役立つ情報を提供できます。
これにより、広告配信がより関連性の高い検索クエリに基づいて行われ、効果的なターゲティングが期待できるでしょう。

ただし、この「検索テーマ」機能を利用するには、サポートに問い合わせをする必要があります。

対象:対象:P-MAXを実施しているアカウント

まとめ

P-MAXの頻繁なアップデートや、個別入札が可能な拡張クリック単価の終了は、2025年に向けて広告の自動入札化をさらに推進するための準備と捉えることができます。
これにより、広告運用はますます自動化され、AIや機械学習を活用した最適化が進むと予想されます。

また、TikTokなどのSNSの成長が加速していることから、広告ポートフォリオにも変化が生じるでしょう。
SNSの影響力が拡大する中で、複数のプラットフォームを組み合わせた戦略が求められる時代になりそうです。

 

あなたの代理
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ざっと読んだけど、結局よくわからない

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無理な押し売りはしませんし、広告運用歴15年のベテラン社員もいるので、的確なアドバイスを無料でさせて頂きます。

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