ディスプレイ広告
2020.10.01
GDNのコンバージョン課金がすばらしい
Googleディスプレイ広告で、一部のアカウントでは支払い対象として「コンバージョン」を選ぶことができます。
ふつうはクリックされるごとに料金が発生するのですが、支払い対象を「コンバージョン」にすると、コンバージョンごとに料金が発生することになります。
こちらがコンバージョン課金を設定しているキャンペーンのグラフです。
クリック数は毎日数十あるのに、日によっては費用が0円になっていますよね。
コンバージョンしないかぎりはどれだけクリックされても料金が発生しないのです。
しかもコンバージョンあたりの料金は、自由に設定することができます。
コンバージョン単価を10,000円に設定しておけば、請求されるのはコンバージョン数×10,000円までです(設定単価よりも実際の費用が低いこともあります)。
これは運用者としてはめちゃくちゃありがたいですよね。
コンバージョンにつながらない無駄クリックが実質0になる(お金がかからない)わけですから。
ただ、いくつか気を付けなければならないこともあります。
1.設定できるアカウントには制限がある
Google広告ヘルプによると、コンバージョン課金を選べるアカウントは
- 過去 30 日間にアカウントのコンバージョン数が 100 件を超えている
- コンバージョンの 90%が、ユーザーが広告をクリックしてから 7 日以内に発生している
に限るとあります。
ただ、過去30日のコンバージョン数が100件未満でも設定できたケースもあります。
上記はあくまで目安のようです。
設定できるかどうか確かめるには、ディスプレイ広告のキャンペーンを選択して、
[設定] > [入札単価] で、[コンバージョンの獲得戦略]を「 目標コンバージョン単価の設定」にチェックを入れてみてください。
[支払い対象]に「コンバージョン」が選べるようになっていればOKです。
アカウント全体の過去30日のコンバージョンが100件近くになっていれば、確かめてみましょう。
2.配信数は安定しない
コンバージョン課金にすれば獲得単価は安定しますが、表示回数、クリック数、獲得数は安定するとはかぎりません。
コンバージョンがつかない期間が長く続くと、表示回数が目に見えてどんどん減っていってしまいます。
コンバージョン単価は安いに越したことはありませんが、だからといって設定する目標コンバージョン単価を安くしすぎるとまったく表示されなくなることもあります。
単価の設定には注意が必要です。
3.費用も安定しない
上のグラフでもわかるように、日別費用も安定しません。
0円の日もあれば、20,000円近くになる日もあります。
キャンペーンの日別予算は設定できますが、あくまで「1 日あたりの平均費用」なので、日別予算の数倍の費用がかかる日もあります。
月末にコンバージョンが立て続けについてあっという間に予算オーバー……ということにもなりかねませんので、予算を厳密に守らないといけないアカウントでは注意が必要です。
以上を踏まえると、コンバージョン課金に向いているアカウントはこうなります。
- アカウントのコンバージョン数が多い(これは推奨というより必須条件です)
- GDN以外の広告でも十分にコンバージョンがとれている
- 予算に余裕がある
特に、アフィニティカテゴリ、カスタムオーディエンスや類似ターゲティングなど、
「コンバージョン単価が悪くなるのが怖くて今までやっていなかった」ターゲティングでの配信に向いているかもしれません。
コンバージョン課金だと、
「コンバージョンがとれなくても費用が発生しないからだめで元々、とれればラッキー」
ぐらいの気持ちで気軽に試せますからね。