リスティング広告

2018.01.22

入札単価はそんなに重要じゃない

リスティング広告の運用をしていると言うと、少し詳しい人からは「入札単価の調整とかですよね」と言われることがあります。
でもそれは正確ではないんです。実際のところ、入札単価の調整はあんまりしないんです。
入札単価の調整を頻繁にしないといけないアカウントはあまりいいアカウントではないですね……。

入札単価を変えるのはいちばん楽だけど……

いちばんかんたんなんですよね、入札単価の変更って。
平均クリック単価が下がれば、コンバージョン率が変わらないかぎりはコンバージョン単価も下がりますからね。理論上は。
でもそううまくいかないのが広告運用の難しいところでして……。

でもコンバージョン単価が悪いってことは、本来何らかの原因があるわけです。
キーワードが悪い、広告文が悪い、地域ターゲティングが間違っている、除外すべきキーワードが除外されていない、LPが悪い、問い合わせフォームが悪い、など。
また競合他社の動きの変化や時期的傾向のような外部要因もあります。

そのような原因に対して目をつぶって入札単価を下げても、コンバージョン数が減るだけで、根本的な解決になっていないんですね。
うまく設定されているアカウントであれば、入札単価はほとんど変更しなくても、安定した成果がとれるはずです。

他にやることがたくさんある

検索広告なら検索クエリのチェック、ディスプレイ広告なら配信プレースメントの確認。
このあたりが最重要ポイントですね。

リスティング広告の運用で常に心掛けるべきことは、「無駄をなくす」ことです。
ターゲット外のユーザー、コンバージョン見込みの薄いユーザー、サービス対象外地域、コンバージョンしにくい時間帯、そういったところへの広告配信を止める(または減らす)ことが成果アップへの最大の近道です。

入札単価を上げたり下げたりしていると「やった気」にはなれるのですが、長期的に成果拡大に寄与することはほとんどないと思っておいたほうがいいでしょう。