広告運用
2023.03.01
Google広告の「最適化案」はほんとに最適?
Google広告やYahoo!広告の管理画面を見ていると、「ここをこうしたほうがもっと成果が良くなりますよ」という提案が表示されます。
Google広告だと「最適化案」、Yahoo!広告だと「最適化提案」という名前です。
これは便利な機能で、運用しているアカウントの不備、改善点などを見つけるのに役に立ちます。
ただ、これはあくまでGoogleやYahoo!から見た場合の「最適化案」であって、広告運用者側の「最適」とは必ずしも一致しません。
あたりまえですが、GoogleやYahoo!からしたら広告主にはたくさん広告費を使ってほしいわけです。ですから「最適化案」も必然的にお金を使わせようとする提案が多くなります。
特に要注意なのは
『最適化されたターゲティングを使用する』
『新しいキーワードを追加しましょう』
『既存のキーワードを部分一致にアップグレード』
『ディスプレイ ネットワーク対応を使用する』
『「コンバージョン数の最大化」を使って、広告費用対効果を改善しましょう』
などの提案(上記はGoogleの例)。
このあたりは、コンバージョン数増加が期待できる反面、費用が大幅に増える、望まないターゲットに表示される、コンバージョン率やコンバージョン単価が悪化するといった危険も高いです。
リスクを把握した上で「CPAが落ちてもいいからコンバージョン数を増やしたい」という使い方をするのであれば問題ありませんが、
「Googleがこうしたほうがいいって言ってるからそうしよう」と言われるがままにするのは危険です。
もし実行するのであれば、
・実施した場合のリスクを考慮に入れる
・予算に余裕があることを確認する
・いつ実施したのかを記録に残し、バックアップをとっておく
・実施前/後の数字を比較して成果を検証する
・場合によっては実施前の状態に戻す
など、悪化する事態に十分備えておくほうがよいでしょう。
もちろん、有用な提案も多いです。
たとえば『競合する除外キーワードを削除する』は設定ミスを検出するのに役立ちますし
(ただしこれも除外キーワードを削除すべきか、配信キーワードを削除すべきか慎重に判断しましょう)
『レポートするオーディエンス セグメントを追加』は予算を増やすことなくレポートを充実させることができるのでやって損はありません。
あたりまえの結論になってしまいますが、たいていの道具と同じく、使い方が大事。
「最適化案」だからといってなんでもかんでも鵜呑みにするのではなく、本当に必要なものかどうかを判断してから使うようにしましょう。
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