解析

2022.02.28

GA4のメリット・デメリット

2020年10月にGoogle Analytics 4(GA4)が登場して2年ほど経過しました。従来のユニバーサルアナリティクス(UA)とは考え方が大きく異なっており、現場ではまだまだUAの方が使用されている印象を受けます。実際、レッツアイでもUAを使用することがほとんどです。

登場から時間が経ち、解説書もいくつか出てきましたので改めてGA4について調べた結果を簡単にまとめてみました。

GA4って?

従来、「Webサイト」のアクセス解析にはUAが使用されてきましたが、スマートフォンの普及によりユーザーの行動が大きく変化しました。その結果、「Webサイトとアプリにまたがる計測」をする必要が出てきました。そのためにはデータの計測方法や考え方を根本から見直さなければならなかったためGA4が開発されたようです。

GA4のメリット

Webサイトとアプリにまたがった計測が可能に

上で挙げたUAの欠点を補完する機能がそのままGA4のメリットになっています。

機械学習で将来の予測ができる

機械学習によりユーザーが商品を購入する可能性やサイトを離脱する可能性を予測できるようになりました。Google広告でも機械学習はどんどん賢くなっていますので、期待ができますね。これがわかることにより、広告で配信量を増やすべきタイミングなんかも分かりそうです。

イベントの計測設定が簡単に

UAではスクロールやクリック、ファイルのダウンロードといったユーザーのサイト上での行動は別途計測設定をする必要がありましたが、GA4では下記のような基本的なイベントは自動で取得してくれるようになりました。
※コンバージョンは別途設定する必要があります。

  • ページビュー
  • スクロール
  • ユーザーがサイトを初訪問したとき
  • 動画の再生が開始されたとき
  • ファイルダウンロード など

※その他、取得できるイベントの詳細はこちら

GA4のデメリット

データ保持期間が短い

ユーザーエクスプローラで確認できるユーザーIDを個別に参照するデータについて、UAでは「自動的に期限切れにならない」に設定することができたのですが、GA4では最長でも「14ヶ月」となっています。

Search Consoleとの連携ができない

UAではSearch Consoleと連携することでサイトを訪問したユーザーがどんな検索キーワードで訪問したかを調査することができましたが、GA4ではSearch Consoleとの連携ができなくなっています。
※GA4のアップデートによりSearch Consoleとの連携が可能になったようです。


GA4について改めて調べましたがメリット・デメリットがあり、完全に移行するにはまだ時期が早そうです。とはいえ、UAがいつまで使えるかもわからない状態ですので、並行して使用しながら少しずつ慣れていったほうが良いことは間違いありません。また知見が溜まったらこちらのブログでもご紹介します。